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日時 | 平成31年2月12日(火) 午後1時30分~午後3時00分 |
場所 | 教育文化センター2階 ホール |
<例会の様子> | |
●「楠正行カルタ」映像スクリーン紙芝居の上演に大いに盛り上がる! 今月の例会は第7回楠正行シンポジウムの打ち合わせが中心議題だったので、毎月の人物シリーズの勉強会は無く、扇谷からの報告と打ち合わせのみという事で、普段より少しくつろいだ様子で会員が次々と集まってきた。 しかし、始まってみると、扇谷からの報告事項が多く、あっという間に1時間が過ぎてしまい、肝心のシンポジウムの打ち合わせは30分足らずという事になってしまった。 特に、くすのきまさつらカルタを基に制作した映像スクリーン紙芝居「楠正行の生涯」を上演したところ、予想を超える好反応で、ほぼ全員から、「素晴らしい!」「絵札がよく理解できた。」「子どもたちにも十分伝わるのではないか。」と称賛の声が上がり、今後、会員の誰もがこの映像スクリーン紙芝居を上演できるようによろしく、とお願いする場面も。 ●NHK大河ドラマ「楠公父子物語」誘致に向けてNHK大阪放送局に陳情 楠公ツーリズム推進協議会のメンバーの一員となった四條畷楠正行の会代表、扇谷は、2月8日(金)、河内長野市島田市長、高石市阪口市長、島本町山田町長、千早赤阪村松本村長らの首長、そして、観心寺永島住職、如意輪寺加島副住職、湊川神社鈴木女史、住吉大社逸見・小出権禰宜らとともに、NHK大阪放送局を訪ね、角英夫NHK大阪放送局長、半沢、熊谷両副局長、城谷制作部専任部長に大河ドラマ『楠公父子物語』の実現を陳情した。 この日、扇谷は、絵本(平成29年度制作・6分冊一巻本「楠正行」絵本)、かるた(平成30年度制作・「楠正行くすのきまさつらかるた」、正行像賛扇子、小説「楠正行」を持参してプレゼンテーションを行うとともに、角局長にカルタ・扇子・小説をプレゼントした。 角局長からは、「この楠公父子物語の大河ドラマ化について、誘致の機運が急速にまとまってきていると感じています。正成については、現代性のあるキャラクターとして認識しています。」等と、非常に前向きのお話を頂いた。 しかし、他にも全国で50を超える地域から誘致活動があるなど、確約を頂いたものでは決してなく、今後の取り組みの強化と一層の盛り上がりが大切と感じた。 ↑ 例会の様子 ↑ 例会の様子 |
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<第49回例会の内容> | |
●楠正行通信 ◇楠正行通信第83号(2月12日発行) 大発見! シーボルトが正成を知っており、評価していた! ・文政9年(1826)シーボルト著「江戸参府紀行」に残る正成像 ・嗚呼忠臣楠子之墓に詣で「かの有名な戦士」と正成称賛 ・正成を、神に崇められた武将とも記す ●会則改正・新役員と会計報告 1月例会で会則の一部改正を行いました。今までの世話人を事務局長に、幹事(会計担当)を会計に変更し、そして企画委員を新たに設け、役員体制を強化しました。また、空席だった会計監査も選任しました。 新しい役員は、以下の通りです。 ・代表 扇谷昭 ・副代表 真木修 ・事務局長 国府良三 ・会計 国府文江 ・会計監査 木村素子 ・企画委員 楠野国光、土井利勝 ●楠正行かるた くすのきまさつらかるたの寄贈、並びに販売委託・普及啓発活動を進めています。 ◆この間寄贈した団体・個人等は以下の通りです。 四條畷市長、四條畷市教育長、電通大学准教授木子香、島本町長、同市教育長、吉野町長、同市教育長、如意輪寺、四條畷市内学校・教育施設・福祉施設等計73か所、ゆずりは、楠公まつり実行委員会、文化観光協議会、河北病院、御妣会、小楠公偲ぶ会、アイアイランド、四條畷神社、河内往生院、観心寺、河内長野市長、同市教育委員会、千早赤阪村長、同村教育長、建水分神社、楠妣庵観音寺、四條畷図書館、田原図書館、湊川神社、笠置寺、光雲禅寺、NHK大阪放送局 ◆また、現在、くすのきまさつらカルタを販売している書店・団体・施設は以下の通りです。ご希望の方は、お近くの取り扱い施設にお申し込みください。 《販売委託先》 四條畷市立教育文化センター、福助堂、くるみ書店、宮脇書店、アイアイランド 河内往生院、建水分神社、湊川神社、観心寺、如意輪寺 ◆各地で楠正行カルタ大会開催! 寄贈団体や個人から多くの反応を頂いております。 一部紹介します。 □四條畷南小学校図書室で6年生1クラスで開催 1月23日(水)に開催されました。先生からお便りをいただき、以下の通り書かれて いました。 「子どもたちも大喜びで、読む前は、手を頭の上で組み、真剣かつ楽しそうでした。 先生も参加してくださいました。本当にありがとうございました。」 □第二夢丸工房で開催 質問続出で、1時間30分で14枚の字札しか進まなかった! 2月4日(月)、市民活動センター2階で活動する第二夢丸工房を訪ね、かるた会を開 催しました。利用者約10名でカルタ取りをしましたが、1時間30分で、たった14枚の 字札しか読めませんでした。何故かというと、私が絵札に解説を加えると、質問が 続出したのです! 歴史好きの利用者が多く、活発で、楽しいかるた会になりました。 また、箱のデザインの花は何の花でしょうかとの問いに、「楠」と初めて正答が出 ました! □河内長野市立川上小学校 観心寺のある地域の小学校です。 サークル活動の一環で、かるた会が開かれました。 なお、かるたは観心寺から提供された、とのことです。 □くすのきまさつらかるた映像スクリーン紙芝居制作 絵札をそのまま使い、紙芝居仕立てで「楠正行の生涯」を映像スクリーン化しまし た。 字札と解説を基に語り、絵札が順番に流れる仕掛けです。各学校・施設等に持ち込み、上映会が可能となります! 保育園や幼稚園でも、かるた取りは難しくても、この映像スクリーンは十分楽しんでいただけると思います。 この日、試写しました! 結果は、好反応で、ピアノ伴奏等も検討し、本格的に取り組むこととしました。 ◆上演希望、求む! 上演希望の団体やグループはご連絡ください。もちろんことですが、かるた大会開催ご希望の場合もご連絡ください。 ●楠公ツーリズム推進協議会の取り組みについて NHK大河ドラマ『楠公父子物語』誘致に向け、官と民の2つの団体が立ち上がっています。 「官」は、「楠公さん」大河ドラマ誘致協議会(河内長野市島田市長会長)で、河内長野市、四條畷市、島本町、千早赤阪村、吉野町、大阪市、神戸市、京都市など36自治体が参加しています。 「民」は「楠公ツーリズム推進協議会」(観心寺永島住職会長)で、住吉大社、石清水八幡宮、四條畷神社、湊川神社、笠置寺、葛井寺、信貴山朝護孫子寺、如意輪寺、建水分神社、観心寺、天野山金剛寺、神戸観光局、大阪観光局、四條畷楠正行の会等の寺社仏閣を中心に約30の団体で構成しています。 四條畷楠正行の会は楠公ツーリズム推進協議会の一員として、今後、イベント開催や署名活動等、積極的に誘致活動に取り組んでいく計画です。 ●第7回楠正行シンポジウムについて この日の打ち合わせでは、3月9日(土)午後2時~午後4時、当日の進行、予算、役割分担、準備物等とその担当等について打ち合わせをしました。 2月12日現在、まだ空席があります。 一人でも多くの皆さんのご来場(四條畷市立教育文化センター)をお待ちしています。 シンポジウム当日は、楠公碑拓本掛軸(釈文と略解も)、四條畷市小字全図、くすのきまさつらカルタ(掲示額入りと解説)、楠公父子真筆集(湊川神社所蔵データ提供・正行直筆7筆)の展示も行います。 普段見られない貴重な史料の展示ですので、乞う、ご期待です! もちろんの事、第1部、大阪電気通信大学の木子香准教授の基調講演では、くすのきまさつらカルタ制作プロジェクトに参加した学生の制作現場での苦労話や裏話、学生の成長など、若い世代への正行顕彰の取り組みの成果報告があります。 また、第2部の加島裕和副住職(如意輪寺)と扇谷の対談では、今、正行研究や顕彰の活動がどのように展開されているのか、今後どのような取り組みが企画・準備されているのか、楠正行ワールドの先進事例をご紹介します。乞う、ご期待! |
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●次回3月例会 3月12日(火)午後1時30分に開催します。 案件は、3月9日のシンポジウムの反省と、大阪電気通信大学とのコラボ第3弾(平成31年度事業)の内容打ち合わせ等です。5月は現地学習です。千早赤阪村を訪れ、建水分神社で正式参拝の後、本殿拝観、扁額閲覧、そして村内のゆかりの地、大楠公生誕地、村立歴史資料館、楠公産湯の井戸、奉献塔等を歩きます。 ●傍聴、入会大歓迎! 郷土、四條畷の歴史、そして四條畷神社に祀られる楠正行に関心をお持ちの方、一緒に学びませんか。 例会は、毎月・第2火曜日の午後1時30分から3時までです。 お気軽に、教育文化センターの2階ホールを覗いてください。 お待ちしております 正行通信83号はコチラからも(PDF) |
日時 | 平成31年1月27日(日) 午後1時より3時 |
場所 | 教育文化センター ホール |
イベント内容 | 新春恒例のミニ・コンサートを開催しました。 第1部では女声四重唱、ひまわりコーラスに続き、バイオリン演奏が奏でられ、休憩をはさんだ第2部では二重唱、オーボエ演奏、ピアノ演奏、みんなで歌おう、女声四重唱と続き、大変盛り上がりました。 |
日時 | 平成31年1月8日(火) 午後12時30分~午後3時00分 |
場所 | 巣本「かごの屋」 |
●シーボルトの記した「かの有名な戦士楠正成」記述に大いに盛り上がる新年会 1月、1年の始まりという事で、親睦を兼ね交流を深める目的で懇親会となった。 昼食を取りながらの正行談議に花が咲くこととなったが、この間の楠正行かるたに関する動きや、3月に迫った第7回楠正行シンポジウム、新たに楠公ツーリズム推進協議会に入り「楠公父子物語」NHK大河ドラマ誘致に向けて招致活動に取り組むこととなった話や、新しい元号となる新年度の大阪電気通信大学との産学連携第3弾企画などをめぐって、矢継ぎ早に喋り捲った扇谷。 そして、楠正行顕彰に、有名な外国人が「私は楠正成、正行を知っている。」とか「楠正成、正行はこんな武将だった。」などと発言していないか、と調べた結果の一つ、江戸時代の末期にドイツから来日し、日本に大きな影響を残したシーボルトの著作の中に、当時の湊川の嗚呼忠臣楠子之墓を訪れた記録が載るとわかり、取り寄せた書物の一節を紹介した。 何と、吉田松陰や勝海舟、坂本竜馬などが訪れる30年以上も前の文政9年(1826)に、嗚呼忠臣楠子之墓を訪れたシーボルトは、「かの有名な戦士楠木正成」「神と崇められた武将」と記しているではないか。 以下にその件を紹介する。出典は、平凡社・東洋文庫87「江戸参府紀行」シーボルト著・齋藤信訳。 <シーボルト著・江戸参府紀行・文政9年3月12日の件> 朝8時に立ち、たいへん住民が多いように見える町を徒歩で通った。住民はほとんど教養のない様子で、案内人は時々杖を挙げねばならぬほどであった。町筋には普通の小売店ばかり軒を並べ、住まいはみすぼらしい外観をしている。 兵庫の近くで我々はある長い村を通り過ぎた。歯医者やニセ医者がいるので評判が悪く、歯を抜いた頭蓋が誇大広告と一緒に窓の前に出してあった。 近くにかの有名な戦士楠木正成の墓がある。 彼は歯痛の守護神であるから、墓は歯の痛む人人を引き付ける。この名将の墓は、蔭の深い森の中にあり、花崗岩で作られた記念碑が墓所に美しさを添え、その上に神社の形をした小さい建物が立ち、前方に格子がついていて、たくさんの小さい絵馬がかかっている。 またヒノキを用いて作った小さい三方に、ぶっつりと切り、よく手入れしたマゲをのせ、髪を切った人の名をそれに添えてあるのが、私の注意を引いた。 楠木正成は船乗りの守護神でもあったから、暴風雨とか難破のおりには船人は祈願を行い、神と崇められた武将に最も大切な自分の髷を供えるのである。 ●我々の想像以上に、正成や正行の事績は知られていた証左か シーボルトは、文政6年(1823)8月11日、長崎の出島商館医員に任じられ長崎に入り、文政12年(1829)12月30日に日本を去るまでの間、文政9年(1826)、2月15日に長崎を立ち4月10日に江戸到着、そして5月18日まで滞在し、7月7日に長崎に帰るまでの旅日記を「江戸参府紀行」として綴っている。 その中の往路、3月12日の件にこの一文が入っているのである。 シーボルトは、何故、楠正成を「かの有名な戦死」と形容したのであろうか。 幕末の尊王思想や尊王攘夷の運動が激しさを増す以前の江戸時代、遠く異国、ドイツから訪れたシーボルトでさえもが、楠正成のことを「かの有名な戦死」と形容し、かつ『神とあがめられた武将』と形容している事実に、一同驚愕と感動を覚えた。我々が想像する以上に、瓦版や演劇、講談、講釈などの世界を通して広く世間に楠氏(正成や正行のこと)が知られ、認知されていたことの証しではないだろうか、との結論に至った。 楠正成は、シーボルトをして、「かの有名な戦死」と言わしめた人物・武将であったのである。 なお、シーボルトは、国家機密ともいえる日本地図を母国に持ち去ろうとして国外追放の身となり母国に帰国することになるが、その後再び日本を訪れ、江戸幕府の顧問として、当時日本を訪れた諸外国との交渉等に助言等を与える大きな役割を果たしている。 また、日本滞在中に日本人の女性と結ばれているが、その人の名は、「楠本滝」という。ここにも、正成、正行との因縁を感じさせる“姓”が登場する。 |
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●第48回例会のおさらい ◇楠正行通信第82号(1月8日発行) ・正行は顕氏との戦いに終始し、正儀は頼之に利用された ・管領細川頼之、宮方を弱体化し義満政権を不動に ・楠氏の生き方に汚点を残したか、正儀 ・後村上天皇の崩御で、立場失い吉野朝で苦境に立った正儀 ・頼之、中国管領そして四国管領、そしてついに幕府管領に ・将軍義詮は、汝のために一子を与えん、と頼之に義満を託す ●「楠正行くすのきまさつらかるた」の店頭販売はじまる まさつらカルタは、四條畷市立教育文化センターで取り扱っています。 そして、四條畷市内等の以下の本屋さんにも置いています。 ■福助堂書店(楠公通り商店街 電話 072-878-1277) ■くるみ書店(JR忍ケ丘駅前 電話 072-876-5322) ■宮脇書店生駒北店(山口川バス停前 電話 0743-72-6655) ↑写真左から、福助堂書店、くるみ書店、宮脇書店生駒北店 |
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●次回2月例会 2月12日(火)午後1時30分に開催します。 案件は、3月9日に迫る第7回楠正行シンポジウムの詳細な打ち合わせとなります。 ご関心のある方、手伝ってみようかと思われる方は、ぜひご参加ください。 ●傍聴、入会大歓迎! 郷土、四條畷の歴史、そして四條畷神社に祀られる楠正行に関心をお持ちの方、一緒に学びませんか。 例会は、毎月・第2火曜日の午後1時30分から3時までです。 お気軽に、教育文化センターの2階ホールを覗いてください。 お待ちしております 正行通信82号はコチラからも(PDF) |